輸送時の商品搭載で使用枚数最適化も要望
日本パレット協会はこのほど、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)に対し、使用済みレンタルパレットの迅速な返還などを提言した。
昨今のトラックドライバー不足を受け、荷物の積み降ろし迅速化へパレットの需要が拡大していることなどから、日本パレット協会はレンタルパレットの供給が追い付かない状況にあると強調。JILS会員企業の対応を強く求めている。
JILSは会員企業に配慮を呼び掛けている。
提言は5月7日付で出されており、「使用後のレンタルパレットを早期に回収することが緊急課題になっている」と表明。国が音頭を取って進めている「ホワイト物流」推進運動を後押しするためにも、一貫パレチゼーションやパレット化貨物輸送の維持・拡大が必要との認識を示した。
その上でレンタルパレット事業者への早期返還に加え、借用者不明のレンタルパレットを物流センターなどの拠点で見つけた場合は日本パレット協会に連絡することや、輸送の際は1枚のレンタルパレットに商品を満載するか最大限有効活用し利用枚数を最適化することを求めている。
同協会に参加している日本パレットレンタル(JPR)は4月26日、加納尚美社長が記者会見してレンタルパレットの供給が滞っている状況を明らかにし、ユーザーに空きパレットの迅速な回収などへの協力を求めていた。
(藤原秀行)