プロドローン、物流など活用見込む第一種型式認証申請中の新型ドローン予約受付開始

プロドローン、物流など活用見込む第一種型式認証申請中の新型ドローン予約受付開始

「レベル4」飛行に対応可能へ

プロドローンは6月5日、国土交通省航空局に第一種型式認証を申請中の機体「プロドローン式PD6B-CAT3型」の予約受付を開始すると発表した。

同機体は物資輸送や測量用途で実績のあるPD6Bをベースに、安全面の機能を向上させた改良型。製造の一部はJALエンジニアリングが担う。

 
 

現時点で最大積載重量は約20kg、最大離陸重量は約45kgを想定している。同社によると、昨年11月に最大離陸重量が25kgを超える無人航空機としては、日本で初めて第一種型式認証の申請をしたという。

認証を取得できれば、難易度が高いカテゴリーⅢの飛行/レベル4(有人地帯での目視外飛行)が可能になり、カテゴリーⅡの一部の飛行は事前の申請が不要。

型式認証の範囲内でスキットのカスタマイズが可能なため、腰下の仕様を変更し、タスクに応じて搭載物を選択できるようにする。最大離陸重量が25kgを超える機体のため、物流業務やリーグルレーザー、グリーンレーザーなどの比較的重量がある測量機器の搭載が可能。

物流分野では、一定の人口密度以下の第三者上空での飛行も可能になる上、非常・災害時の物資輸送も20kgのペイロードで運搬可能物が広がる見通し。測量分野は重量のある高性能スキャナーや超高精細カメラなどを搭載、幅広い業務に活用できると見込む。

安全な飛行に重大な影響を与える機能・構成品について冗長化を図るなどの対策を講じ、単一の起こり得る故障について制御不能に陥らないことを、航空局による審査の過程で実証しているという。

同じく審査の過程で、複数機体により合計数百時間を超える飛行試験を実施し、耐久性・信頼性を確保する。万が一、制御不能に陥った場合に備えてパラシュートを装備する計画で、地上への危害を最大限抑制する。

 
 

■機体諸元(予定)
➢ 機体寸法 :約2.2m x 約2.4m x 約0.7m
➢ 最大離陸重量 :約45kg
➢ 最大積載重量 :約20kg
➢ 最大巡行速度 :約12m/s(約43km/h)
➢ 最大航続時間 :約30分
※現段階での仕様のため変更となる場合がある

■第一種型式認証取得時期
2024年11月頃(予定)

■価格
要問い合わせ

■無人航空機レベル4/カテゴリーⅢ飛行を行う際に必要なもの
・一等無人航空機操縦士免許/型式認証を受けた機体(PD6B-CAT3)
・一等無人航空機操縦士免許の最大離陸重量25kgの限定解除

(藤原秀行)※いずれもプロドローン提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事