受講生延べ53人、大阪も2期目に
プロロジスは6月14日、物流業界の次世代のリーダー育成を目指す独自の活動「プロロジスアカデミー」を6月7日に開講したと発表した。
プロロジスアカデミーは2019年度にスタートしており、東京は今回で6期目。昨年度には新たに大阪でも始めており、これまでの受講生は延べ53人に達した。
昨年度の「プロロジスアカデミー」講義風景(東京会場)
受講対象者は、プロロジスの顧客企業に勤務する若手人材が中心で、少人数に限定して開講。月1度・全8回のカリキュラムは、物流業界の最新事例を取り入れたケーススタディーやディスカッション、最新のプロロジスパークの見学・現場検証、ロボティクス企業のセミナーなど、実践的な内容になるよう配慮している。
兵庫県猪名川町の「プロロジスパーク猪名川1」見学会(昨年度)
受講生同士や卒業生との交流によって気づきを促すことを目指し、授業内外で活用できる受講生・卒業生用のコミュニティーサイトや交流会の機会も提供。受講中に加え、卒業後も物流の未来について語り合い、切磋琢磨できる人的ネットワークの形成を後押ししたい考え。
今年度は、商社・メーカー・消費財・食品卸・流通・物流企業など様々な業種から、東京会場9社、大阪会場7社の合計16人が参加している。異業種の受講生が交わることで、各々の現場での課題を理解し合い、次世代物流に向けた新しい発想や気づきを促進させるのが狙いだ。
講師はプロロジスのコンサルティングパートナー、CAPESの西尾浩紀氏が担当している。今年度のカリキュラム予定は以下の通り。
第1回:オリエンテーション
受講生自己紹介:各自の業務概要説明と課題の共有/ディスカッション
第2回:物流はこうして進化してきた|受講生によるプレゼンテーション
〔プレゼンテーションテーマ〕
物流サービスの向上により成長した企業の取り組み、または物流現場を変革したテクノロジーとその活用事例について
第3回:未来の物流はこうなる|グループディスカッション
〔ディスカッションテーマ〕
社会環境の変化やテクノロジーの発展による物流の構造的変化と直面する課題について
第4回:キャリアデザイン|ワークショップ
将来のキャリアデザインを明確にするとともに、業務を遂行するために必要なスキルやノウハウについて検討・自覚する
第5回:オンラインセミナー
物流業界で革新的な取り組みをしている企業の具体的な事例を学ぶ
第6回:プロロジス施設見学会|ディスカッション
プロロジスパーク入居企業を訪問し、物流オペレーション見学と作業実習を行った後、企業のキーパーソンから話を聞く
第7回:ケーススタディ|ワークショップ
AGV(無人搬送ロボット)を活用したピッキングソリューション導入の考え方を理解し、講義時間内に導入企画書を作成する
第8回:卒業式|受講生によるプレゼンテーション
〔プレゼンテーションテーマ〕
半年間にわたるアカデミーでの学び・気づきと職場での実践方法について
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供