セイノーHD、三菱電機ロジを10月めどに買収へ★続報

セイノーHD、三菱電機ロジを10月めどに買収へ★続報

株式6割超を572億円で取得予定、「2024年問題」対応強化

セイノーホールディングス(HD)と三菱電機は6月18日、セイノーHDが三菱電機の物流子会社、三菱電機ロジスティクスを買収する方針を発表した。

10月1日をめどに、セイノーHDが三菱電機側から、三菱電機ロジ株式の66.6%を取得する。三菱電機は残る33.4%を引き続き保有する予定。取得額は約572億円の見通し。

セイノーHDは「2024年問題」を受け、三菱電機ロジを傘下に収め、トラックドライバーの確保など事業基盤を強化したい考え。

併せて、三菱電機ロジが得意としている大型機器・設備や半導体、精密機器の輸送に関するノウハウや物流センターなどを活用、エレクトロニクス領域の物流需要開拓にもつなげることを目指す。

三菱電機はセイノーHDが全国に展開している特積み輸送などのネットワークを生かし、三菱電機ロジのサービスレベル向上を図る。

三菱電機ロジは1958年、菱電運輸として創設。98年に現社名へ変更した。現在は三菱電機が株式の97.91%を所有している。2024年3月期の単体売上高は1062億円、営業利益は30億7500万円だった。

(藤原秀行)

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