MAZDAスタジアムの4倍、19年5月に工事完了・販売開始見込む
大和ハウス工業は5月24日、広島市で大規模な産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」を造成すると発表した。同社が広島県で産業団地を手掛けるのは初めて。
用地と建物を合わせて事業規模は約200億円を計画。事業面積は約9・8ヘクタールで、プロ野球の広島が本拠地とする「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の約4倍に相当する。販売予定面積は約8・1ヘクタール。2019年5月の造成工事完了と販売開始を見込む。
産業団地は旧広島西飛行場跡地に開発する。敷地内で製造拠点や物流施設、研究所などの建設が可能で、事業展開に沿ったエリア拠点の新設にも対応する。
山陽道の五日市IC、廿日市ICからそれぞれ約10キロメートル、広島市中心部から約5キロメートル、広島港からも約3キロメートルと地の利の良さが目立つ。
同社は「中四国地域だけでなく関西や北陸、九州地域へのアクセスも容易。物流エリアの広域化・複雑化が進む中でテナント企業のニーズに応えられる。化学工業品や金属などの海運輸送を中心とするテナント企業から市内中心部へのアクセスを主とする企業まで幅広いニーズに対応できる」と物流面での優位性も強調している。
併せて、AI(人工知能)やロボティクスなどの先進技術導入を促進。「物流施設や工場の設計・建設に加え、建設後も倉庫内のオペレーションから自動搬送ロボット、物流の運行管理システムまで一気通貫のサービスを提供できる」と説明している。リチウムイオン蓄電池や建物の免震構造、防災備蓄倉庫、非常時に炊き出し用のかまどとして使える「かまどベンチ」など防災面にも目配りする。
同社はこれまでに兵庫県三田市、奈良県五條市など国内24カ所、インドネシア・ベトナムの海外2カ所でそれぞれ工業団地・産業団地を開発している。
一気通貫サービスの概要※クリックで拡大
(いずれも大和ハウス工業プレスリリースより引用)
(藤原秀行)