固定費削減し早期の業績回復図る
イー・ロジットは6月26日、千葉県習志野市でEC物流を請け負う拠点「習志野フルフィルメントセンター」（FC）を今年10月末で閉鎖すると発表した。
同社は2024年3月期まで単独ベースで最終損益が3期連続の赤字となっており、業績の早期回復へ物流拠点の体制見直しを進め、固定費削減を図る。
習志野FCで担っている業務は既存のFCへの移管やパートナー企業との協業への移行を検討する。
同社は今年3月、埼玉県三郷市と東京都足立区入谷のFC2カ所を今年6月に閉じる方針を公表していた。さらに1カ所追加で閉鎖し、収益の立て直しを急ぐ。
同社は併せて、FCの閉鎖費用や事業の運転資金を機動的に調達するため、豊田Holdingsから5億円を借り入れると発表した。金利は年5％で、返済期日は2025年6月末。
同社は、豊田Holdingsがイー・ロジットが展開している新たな自動倉庫システムに将来性を感じていることなどから融資を決めたと説明しているが、豊田Holdingsの具体的な事業内容やイー・ロジットとの取引関係の有無など詳細は開示していない。
（藤原秀行）
