非海運領域強化図る
商船三井傘下のダイビルは6月28日、インドで不動産開発に参入すると発表した。ダイビルが海外の不動産市場に進出するのはベトナム、オーストラリア、米国に次いで4カ国目。
デリー近郊のグルグラム市業務中心地区(Central Business District、CBD)でインドの不動産開発大手DLF、米国の不動産大手ハインズとともに、オフィスビルを開発する「Atrium Place(アトリウム・プレイス)プロジェクト」に参画した。
11.76エーカー(約4万8000㎡)の土地に、貸床面積が約300万平方フィート(約27万8800㎡)のオフィス棟4棟と駐車場棟1棟を建設する。ビルの竣工は2025年の予定。
ダイビルは現行の中長期経営計画で、海外事業戦略の中で「既投資国(ベトナム・オーストラリア)への投資拡大」に加え、「新規投資国(成長地域)への投資」を掲げている。今回のインド進出は後者の一環。商船三井グループとして、市況が大きく変動する海運事業をカバーするため、不動産などの非海運領域を伸ばしていきたい考え。
竣工イメージ
位置図(いずれもダイビル提供)
(藤原秀行)