ラストワンマイル協同組合、「適正運賃」で「適正な物流効率・サービスレベル」満たす方針を表明

ラストワンマイル協同組合、「適正運賃」で「適正な物流効率・サービスレベル」満たす方針を表明

事業戦略策定、荷主と配送担い手の双方喜べるソリューション開発と強調

ラストワンマイル協同組合は7月2日、格安航空会社(LCC)を引用して、EC事業者向けに割安サービス提供をアピールする「LCC配送ソリューション」の推進に関する事業戦略を策定したと発表した。

「LCC配送ソリューション」は、単に「格安」を意味するだけではなく、「適正な運賃」で「適正な物流効率・サービスレベル」を満たす独⾃のサービスとして展開する方針を明示。
協同組合という組織体制の強みを活かし、商品を出荷する荷主と、配送する運送会社の双⽅が喜べる各種ソリューションを開発、提供すると強調している。

「LCC配送ソリューション」を可能にできる背景として、多重構造の組織ではなく、利益追求の株式会社組織でもない「中⼩運送会社が⼀丸となった集合体の協同組合」として、事務経費などを差し引いた利益を配送会社(組合員・協⼒会社)に多く還元しており、LCC配送でも配送会社には⼤⼿キャリアーと⽐較しても⾼い運賃を⽀払っていくことを挙げている。

荷主企業に対して、適正で安定的な運賃を提案することで、⼤⼿キャリアーと⽐較しても魅⼒あるサービスを提供する。

「運賃の値上げを受けているが、以前に近いような運賃で出荷したい」「安定し、頻繁な値上げにならない運賃で出荷したい」といった荷主企業の要望と、「今まで低運賃だったので運賃を多く収受したい」「燃料⾼騰、⼈件費上昇など厳しい情勢を理解してほしい」といった運送会社の要望の双⽅を満たす独⾃のサービスメニューを作り出す。

(藤原秀行)※いずれもラストワンマイル協同組合提供

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