物流施設の屋根など活用したPPA太陽光発電所のアイ・グリッド・ソリューションズ、三菱UFJ銀から30億円資金調達

物流施設の屋根など活用したPPA太陽光発電所のアイ・グリッド・ソリューションズ、三菱UFJ銀から30億円資金調達

全国展開図る

伊藤忠商事系の新電力、アイ・グリッド・ソリューションズは7月8日、施設所有者が提供する敷地や屋根などのスペースに太陽光発電設備を導入する「PPA発電所」の設備開発のため、三菱UFJ銀行からのローン契約を通じて、6月に30億円の資金調達を実施したと発表した。

同行からアイ・グリッドにPPA発電所の設備開発向け融資を行うのは初めて。分散型太陽光発電所の追加開発をさらに加速させるのが狙い。

今回の資金調達で、PPA発電所の設備開発向けのデット性調達額は累計で約260億円に達した。物流施設などの屋上や敷地を有効活用し、分散型太陽光発電所をさらに全国で展開していきたい考え。

■契約の概要

借入人

株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ

資金使途

PPA発電所の設備資金

契約締結日

2024年6月26日

契約期間

5年

貸付人

株式会社三菱UFJ銀行

アイ・グリッドは施設の屋根上を活用した太陽光PPAを推進することで、自然を傷つけない再生可能エネルギー創出を図っている。小売店や商業施設、物流施設などの屋根上を中心としたPPAモデルによる太陽光発電設備で全国約950施設/約220MWの開発実績を重ねている(今年6月現在、アイ・グリッドが開発しアライアンス先が保有する太陽光発電設備を含む)。

27年6月までに約2500施設、累計約600MWの非FIT太陽光発電所建設を目指す。

従来のPPAモデルは自家消費可能な電力のみを創出する範囲内で太陽光パネルを設置することが主流。アイ・グリッドはその方法では屋根面積に対して設置する太陽光パネル規模が小さくなり、屋根の太陽光発電ポテンシャルを活用しきれずに再エネ普及が進まないという課題があったと指摘。

独自のAI技術を用いて、施設ごとの発電量と需要量を高い精度で予測し、対象施設以外も含めた最適な需給調整や電力融通を行う「余剰電力循環スキーム」を構築し、施設屋根全面へのパネル設置を可能にした。

創出した余剰電力は、アイ・グリッドのエナジートレーディング事業によって別の電力利用者への供給や、昼に生じる余剰電力を蓄電池へ貯めて夜に使用するといった形で活用している。

(藤原秀行)

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