東北道で9月にSA使った中継輸送の実証実験へ

東北道で9月にSA使った中継輸送の実証実験へ

国交省など、25年に運用ルール整備目指す

国土交通省は7月9日、社会資本整備審議会道路分科会基本政策部会の物流小委員会(委員長・根本敏則敬愛大学教授)を開催した。

この中で、「2024年問題」対応の一環として、長距離輸送を複数のドライバーで担う中継輸送を推進するため、今年9月に高速道路のSAを中継拠点として活用する実証実験を行うことを明らかにした。

既に山陽自動車道のSAを使い、関西~九州間の中継輸送に関する実証実験を行うなど、官民で道路施設を使った中継輸送を本格化させようとする試みが続けられており、今回の実証実験もその一環。

東日本高速道路(NEXCO東日本)などと連携し、東北自動車道の佐野SA(下り線、栃木県)を活用して敷地内の管理者用スペースにドライバーの交替場所を設け、午前6時台に1日当たり1便で実施、1週間程度継続する予定。

国交省などはSAに混雑を引き起こさずにドライバーがスムーズに交替できるかを確認、2025年の1~3月にもSAやPAを使った中継輸送の運用ルールを整備したい考え。

(藤原秀行)

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