T2とKDDI、自動運転トラック緊急停止時の遠隔監視・指示に成功

T2とKDDI、自動運転トラック緊急停止時の遠隔監視・指示に成功

現在建設中の高速道路で実施、安全性向上に寄与

自動運転トラックの開発を手掛けるT2は8月1日、KDDIと共同で、中日本高速道路(NEXCO中日本)が現在建設中の新東名新秦野IC~新御殿場ICで主催する「高速道路の自動運転時代に向けた路車協調実証実験」で、自動運転トラックの緊急停止時における遠隔監視・指示の実証に成功したと発表した。

T2の自動運転技術に遠隔監視システムを連携させ、緊急事態を想定したオペレーションを構築。高い安全性を追求した自動運転トラックの社会実装を図る。

T2が目指している「レベル4」(特定条件下での完全自動運転)の自動運転で公道を走行する際には、遠隔監視を行う特定自動運行主任者や交通事故などのトラブルが起こった際に現場に駆け付ける現場業務措置実施者を配置することが道路交通法で義務付けられている。

T2はレベル4自動運転トラックを活用した幹線輸送サービスの社会実装を目指し、昨年8月のKDDIとの資本・業務提携以来、高速道路上での自動運転トラック運行に最適な遠隔監視システムの開発と安全にトラックを運行するためのオペレーション検証を進めてきた。

今回の実証実験への参加もその一環で、地震などの緊急事態を想定し、遠隔監視システムから緊急停止指示と、安全を遠隔から確認した上での再発車指示を送信し、自動運転トラックを停止・再発車させることに成功した。

併せて、交通事故などで自動運転の再開が難しい場合も想定し、現場に駆け付けた現場業務措置実施者と遠隔監視者の通話機能も検証した。

(藤原秀行)※いずれもT2提供

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