旧陸軍堤ヶ岡飛行場跡地を再開発
群馬県の山本一太知事と高崎市の富岡賢治市長は8月22日、同県庁内で合同記者会見を開き、高崎市郊外の旧陸軍堤ヶ岡飛行場跡地の再開発に関する基本構想を発表した。
AIなどの先進技術を持つ企業や研究・教育機関が集まり、イノベーションやにぎわいを生み出す「シリコンバレーを超える街」の実現を目指す考えを表明。
最先端技術を誘致すべき分野として「映像コンテンツ」「ゲーム」「航空モビリティ」「ロボティクス」「STEAM教育」「フードテック」とともに「物流」を列挙している。物流に関しては「高崎、堤ヶ岡の交通利便性を生かした物流拠点となる企業を誘致」と明言している。
県と市は2028年度以降に用地買収や造成工事の開始を目指している。
(いずれも基本構想資料より引用)
【今日の山本知事】
高崎市長との合同記者会見&定例記者会見を開催。
合同会見では「堤ヶ岡飛行場跡地活用プロジェクト」実現の基本構想を、定例会見では「公式YouTubeチャンネル『tsulunos』登録者数の推移」と「各SNSでの動画再生回数」について発表#群馬県 #群馬県知事 #山本一太 #今日の山本知事 pic.twitter.com/PQIsl1r25d— 群馬県 (@GunmaPref_koho) August 22, 2024
(群馬県のX公式アカウント投稿より)
同跡地はイオンモール高崎の南東部に広がっており、県と高崎市は跡地のうち利用されていない約93haを活用することを構想している。関越自動車道の前橋ICや駒寄スマートICに至近で交通の利便性が高く、平地が広がっていて災害のリスクが低いこともメリットと見込まれている。
基本構想は街づくりのコンセプトとして「先端情報技術を有する企業等が集積する地域」「DXを活用した地域」「再生可能エネルギーを活用したサスティナブルな地域」の3点を設定。
この姿を具現化するため、「経済・産業」「自然環境配慮」「愛着住民参画」「代謝持続可能性」「教育機会」「コミュニティ」「創造力芸術文化」「先端技術」の8領域でそれぞれビジョンを掲げている。
各ビジョンに基づく取り組む方向性として、先進技術を追求することや、心地良い距離感を保ったコミュニティを作り出すこと、感性を磨ける学びの場を整備することなどを提示している。
併せて、ハイテク研究施設や高等教育機関、宅地、公共交通機関なども整備することを盛り込んでいる。再生可能エネルギーを効率良く地域全体で利用できるシステムの導入もうたっている。
(藤原秀行)