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【現地取材、動画】サントリーロジ、さいたま市の新配送センターで自動フォークリフト使った作業自動化を公開

【現地取材、動画】サントリーロジ、さいたま市の新配送センターで自動フォークリフト使った作業自動化を公開

コンベアと連動、有人時より工数3割削減見込む

サントリーグループで物流事業を担うサントリーロジスティクスとサントリーMONOZUKURIエキスパートは11月24日、さいたま市で大和ハウス工業の大型物流施設「DPL浦和美園」内に開設した物流拠点「浦和美園配送センター」をメディアに公開した。

両社は同拠点で新たな取り組みとして、豊田自動織機製の自動運転フォークリフト(AGF)などを活用した無人の入出荷作業をスタート。物流現場の人手不足を踏まえ、自動化・機械化を積極的に進める構えだ。


「DPL浦和美園」の外観(大和ハウス工業提供)

DPL浦和美園は「埼玉スタジアム2002」の真向かいに位置し、地上5階建て、延べ床面積は9万1726平方メートル、賃貸面積は6万7402平方メートル。配送センターはこのうち3~5階の約1万2000坪(約4万平方メートル)に入居しており、サントリーグループとしては東日本で最大規模の物流拠点となる。

サントリーグループの飲料や酒類を取り扱う。複数箇所に分散していた近隣の倉庫機能を集約、横持ち輸送の削減や在庫配置の最適化を図る。保管能力は約115万ケース。

豊田自動織機と協力し、AGF4台やチェーンコンベア、WMS(倉庫管理システム)を組み合わせて入出荷を無人で進められるシステムを開発。3階の一角にAGF専用の稼働エリアを設置し、人との接触を回避できるようにして実際の入出荷作業に投入している。

ケースを積んだパレットを有人のフォークリフトがコンベヤに載せると、センサーが正しい商品かどうかを判定。確認できればAGF専用の作業エリアまでコンベアが運び、AGFが積み降ろしを担う。

AGFは現状、人が操縦するフォークリフトより移動速度が3分の1程度とスピードでまだ見劣りがするため、配送センターではAGFの移動距離をできるだけ短縮したり、コンベヤを組み合わせたりしてカバーするよう工夫している。

サントリーロジスティクスとサントリーMONOZUKURIエキスパートはシステムの活用で従来の有人作業時に比べて工数を約3割減らせるとみている。


パレット積みケースをコンベアに乗せる


コンベアが自動作業エリアまで輸送


AGFがパレット積みケースを自動で降ろして在庫エリアまで運ぶ


複数のAGFが円滑に走行

配送センターはこのほか、トラックの無人受付システムやバース予約システム、富士通グループと共同で開発した、フォークリフトに取り付けたドライブレコーダーの動画をAIが解析、危険な運転を検知して安全運転指導に役立てるシステムなどを採用。DX化を積極的に進め、就労環境向上と生産性改善を並行して実現することを目指している。

同拠点内で記者会見したサントリーロジスティクスの武藤多賀志社長は、AGFを使った自動化システムについて「できるだけ早期に他の拠点にも展開できるよう取り組んでいきたい」と説明した。

(藤原秀行)

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