大型倉庫やロボット倉庫にも対応
メガソフトは8月26日、倉庫向けレイアウトソフト「物流倉庫3D」に、フォークリフトや作業者の動線検討と、動作・走行・歩行イメージのアニメーション出力が可能な機能を追加したと発表した。
大型倉庫のレイアウト検討・提案ツールとして利用するほか、ロボット倉庫をはじめとする機器類のプロモーションにも活用できると見込む。
新機能を搭載した最新バージョン「物流倉庫3D」(Ver.3)は8月27日に販売を始める。
「物流倉庫3D」は2020年4月に発売。倉庫内外の平面レイアウトを作図し、1クリックで立体化、3DCGで確認できる。これまで企業などが400ライセンス以上を導入してきた。
倉庫空間の有効活用、配置・収集・出荷の効率化、作業者の負担軽減と安全確保など、物流倉庫の作業環境の改善も視野に入れたレイアウト検討・機器導入の分野で広く活用されている。
倉庫建築の際には、建築CADやBIMソフトが用いられる一方、現場では表計算ソフトの升目を使ったレイアウト検討が主流だった。しかし、建築CADやBIMソフトは価格や操作感から誰もが使えるものではなく、表計算ソフトでは棚数のカウント間違いによる誤見積り、新規導入する機器類の設置イメージがわかないなどの課題を抱えていた。
物流倉庫3Dは、CADやBIMソフトのデータを活用して倉庫躯体を入力、棚・ラック・マテハン機器・人物などの3Dオブジェクトをマウスで配置するだけという軽快な操作感を実現。現実により近い倉庫内のイメージを、平面図で、3DCGで俯瞰や指定した地点からの視点で、自在に確認できるようにした。
また、配置した3Dオブジェクトの自動集計機能により、棚数のカウント間違いも防げると見込む。
動線計画機能はレイアウトした平面図に経路を入力し、フォークリフトや人の移動に要する距離や時間をシミュレーションできる。経路ごとに一覧表も出力することが可能で、CSV出力にも対応、Excelで編集してトータル作業時間の算出にも使える。
また、フォークリフトやロボットアーム、人物など動作を設定できる3Dオブジェクトに加え、ホイストクレーン、R500のカーブコンベア、半間口のパレットラックを収録、要望の多かったシャトル式自動倉庫も収録した。全て実寸で作成しており、バーチャルな倉庫空間にマウスで自在に配置できる。
さらに、3D空間全体を高画質化。フォトリアルなレンダリング画質で静止画出力はもちろん、ウォークスルーやムービー出力にも対応している。金属の光沢やガラス面の反射、床・壁の質感などもシミュレーションが可能で、倉庫内のオフィススペースを含めた提案の際にはより美しいパースを作成することが可能という。
動作設定可能な3Dオブジェクトを追加
影や光沢なども表現できる3Dレンダリング機能(高画質化機能)を搭載
大型化する倉庫には大量の機器類が配置されるため、レイアウト検討がより円滑にできるよう、プログラムの高速化を実現。64bit対応により大きなデータをよりスムーズに扱えるようにしている。
製品概要
製品名と価格 | 物流倉庫3D スターターキット(365日) (マニュアル・オンラインサポート利用権付き) |
330,000円 |
物流倉庫3D 追加ライセンス(365日) | 198,000円 | |
物流倉庫3D 更新ポイント 365日(継続料金) | 198,000円 | |
物流倉庫3D 更新ポイント 30日(継続料金) | 16,500円 | |
ジャンル | 物流倉庫業向け営業支援ツール、倉庫設計・レイアウト用3Dソフト | |
最新版公開日 | 2024年8月27日(火) | |
企画・開発・発売 | メガソフト株式会社 | |
流通方法 | 直販、ソフトウェア流通、各種販社など | |
主な販売対象 | 物流倉庫業者、3PL業者、物流倉庫デベロッパー、マテハン機器メーカー、 物流コンサルタント、工場・店舗の倉庫管理者など |
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動作環境 | Windows 11/10 各日本語版(64bit) | |
製品情報ページ | https://www.megasoft.co.jp/logi3d/ | |
このページのURL | https://www.megasoft.co.jp/company/publish/logi3d_ver3 |
(藤原秀行)※いずれもメガソフト提供