「コネクテッド事業」やパワースーツなどと業容拡大目指す
パレットレンタルやアシストスーツ開発などを手掛けるユーピーアール(upr)が6月12日、東京証券取引所の第2部に上場する。調達する資金はパレット購入などに充てる計画。
上場は5月9日付で承認された。同社はレンタル用パレットを約400万枚を展開、業界2位の規模を持つ。物流業務の効率化促進によるパレット需要拡大の波に乗り、2019年8月期のパレットレンタルなど「物流事業」は前期比7・4%増と引き続き成長を見込んでいる。
同事業は海外でもシンガポール、タイ、マレーシア、ベトナムで事業展開しており、引き続き国内外で基盤強化に努める構えだ。
IoT(モノのインターネット)を生かした荷物管理支援などの「コネクテッド事業」やアシストスーツなども堅調が持続すると予想。19年8月期の連結業績は売上高が前期比8・6%増の112億円とみている。
ただ、営業利益はアシストスーツの宣伝費用拡大や先進的機能を持つスマートパレットの研究開発費計上などで18・3%減の5億2000万円を見込む。
(藤原秀行)