将来宇宙輸送システム、商船三井系CVCのMOL PLUSなどから3.6億円の資金調達

将来宇宙輸送システム、商船三井系CVCのMOL PLUSなどから3.6億円の資金調達

成長持続へ財務基盤強化、「完全再使用型」40年代実施目指す

将来宇宙輸送システムは9月10日、みやこキャピタル、Angel Bridge、SMBCベンチャーキャピタル、商船三井系コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のMOL PLUSなどを引き受け先とする第三者割当増資により、総額3.6億円の資金を調達したと発表した。

将来宇宙輸送システムは「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」とのビジョンを掲げ、完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを最終目標に設定。28年までに再使用型の人工衛星打上げ用ロケットを開発することを目指している。

昨年8月には、インキュベイトファンドをリード投資家として、アニマルスピリッツ、電通ベンチャーズSGPファンドなどを引き受け先として5.5億円を調達したほか、同年9月には文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR フェーズ3)宇宙分野(事業テーマ:民間ロケットの開発・実証)に採択された(交付額上限20億円)。

研究開発の進捗を踏まえ、成長持続に向けた財務基盤の強化のため、複数の新規投資家からの資金調達に踏み切った。累計の調達額は12.2億円に達した。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事