警察庁が改正案、オンラインで更新時講習可能に
警察庁は9月13日、運転免許証とマイナンバーカードの一体化などを盛り込んだ道路交通法施行規則などの改正案を発表した。2025年3月24日付で施行する予定。
一般からの意見募集（パブリックコメント）を9月13日に開始した。期間は10月12日まで。
免許証のICチップに記録している免許証の種類や有効期間、保有者の顔写真などのデータを、マイナンバーカード内蔵のICチップに収録する。
現行の紙の免許証も引き続き利用できる。マイナンバーカードと一体化した「マイナ免許証」にすると、保有者が同意すれば、引っ越した際に自治体への届け出れば手続き完了し、警察署などで住所を変更する手間が省ける。紙とマイナ免許証の両方を持つことも可能。
免許証と一体化しても、マイナンバーカードの券面に情報は印字されず、見た目は変わらない。
免許更新の際、マイナ免許証を保有している人は、PCやスマートフォンから専用サイトを通じてオンラインで講習を受けることが可能。写真撮影などは引き続き、各地の免許センターなどで対応する。
警察庁は併せて、免許取得・更新時の手数料も変更する方針。改正案は、マイナ免許証のみに切り替える際、新規取得は1550円、更新は2100円とするほか、紙と両方所持する場合は新規が2450円、更新が2950円、紙のみを選択すると新規が2350円、更新が2850円と設定している。
（藤原秀行）
