災害時に物資を安定供給できる体制構築目指す
アイリスオーヤマは10月17日、京都府舞鶴市の高野由里工場用地の土地を取得し、関西地域初となる飲料水の生産・物流拠点「アイリスオーヤマ 舞鶴工場」を新設すると発表した。同日付で舞鶴市と進出協定を締結した。
併せて、全国各地で災害が発生した際の支援体制を強化するため、第八管区海上保安本部、海上自衛隊舞鶴地方隊、京都府、舞鶴市の各者と防災協定を結んだ。工場の竣工は2026年半ばを見込む。
アイリスオーヤマは大規模災害発生の際、被災各地に生命と衛生環境の維持に必要不可欠な飲料水を供給する体制を全国規模で構築できるよう、2021年の富士小山工場を手始めに富士裾野工場、鳥栖工場で飲料水の本格生産を開始。生産・供給体制を強化している。
舞鶴工場は関西圏初の飲料水の製造物流拠点として天然水の生産設備を導入することで、災害発生時でも、関西圏を中心とした西日本の各地に飲料水などの物資を迅速かつ円滑に提供できる体制を整える。
同社は2030年までに食品事業の売上高を1000億円まで引き上げることを目標に掲げ、今後も食品工場の生産設備を順次増設する計画。生活必需品の安定的な供給体制を整備していく構えだ。
防災協定を締結した(左から)第八管区海上保安本部・林一馬次長、海上自衛隊舞鶴地方隊・伊藤秀人舞鶴地方総監、アイリスオーヤマ・大山晃弘社長、舞鶴市・鴨田秋津市長、京都府・奥野昌徳中丹広域振興局長
「アイリスオーヤマ 舞鶴工場」概要
(藤原秀行)※いずれもアイリスオーヤマ提供