日本初のLTE回線使ったドローン「レベル3.5」飛行、島根・出雲で実証へ

日本初のLTE回線使ったドローン「レベル3.5」飛行、島根・出雲で実証へ

物流や災害時輸送の早期実用化目指す、DJIの機体活用

ドローン操縦の講習などを手掛ける島根ドローンサービスセンター(島根県出雲市)は10月16日、過疎地域や陸上輸送が困難な災害現場でドローンを活用した物流サービスを早期に実用化させるため、LTE(携帯電話用通信規格)回線を使用した「レベル3.5」飛行による資機材・災害時救援物資輸送の実証を行うと発表した。

期間は10月28~30日と11月中旬以降を予定している。出雲市東園町の神戸川河川敷から同市大社町の大社港まで片道約8kmと設定。機体は中国DJIの物流ドローン「DJI FLYCART 30」を投入し、10~15kgの日用品などを積載することを計画している。

レベル3.5は機体のカメラから地上の歩行者や障害物の有無をリアルタイムで確認できれば補助者や看板の配置が不要になる飛行形態。政府がドローンの産業利用を促進するため、航空法に基づいて新設した。

同社によると、LTE回線を用いたレベル3.5飛行を実施するのは日本で初めてという。LTE回線を活用することで、ドローンが撮影した写真や動画のやり取りを地上との間で円滑に行えるなどのメリットが期待できる。

(藤原秀行)

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