ウェザーニューズ、企業向け気象情報サービスの「交通影響予測」アップデート、配送計画見直しなどに活用想定

ウェザーニューズ、企業向け気象情報サービスの「交通影響予測」アップデート、配送計画見直しなどに活用想定

マイルートや地点の登録可能に、通行止めや運休リスクのアラート通知

ウェザーニューズは10月29日、荒天時の交通への影響リスクをより迅速に把握できるようにするため、企業向けの気象情報サービス「ウェザーニュース for business」の機能「交通影響予測」をアップデートし、新たにマイルートや地点の登録とアラート通知を可能にしたと発表した。

「交通影響予測」は雪や風、雨、波が交通インフラに及ぼす影響を予測し、道路の通行止めや鉄道の運休、航空や船舶の欠航が発生する可能性を5段階で予測、表示している。

全国の鉄道、道路、空港、港湾について、72時間先までの雨や雪など荒天による交通影響の予測情報を地図上で全て確認することが可能。現在起こっている道路の通行止めや鉄道の運休の「実況」ではなく、数十年にわたって交通事業者に気象リスクを伝えてきたノウハウや独自技術を活かすことで、「予測」を提供できる点を強みにしている。

ただ、マップ上に全路線のリスクを表示していたため、自分が見たいルートが分かりにくいといった指摘が出ていたのを考慮。アップデートで日々利用するルートや地点のリスクのピンポイントな確認を可能にした。

また、スマートフォン版には登録した区間・地点でリスクが高い場合にいち早く連絡するプッシュ通知機能を搭載し、リアルタイムでの情報共有を強化した。36時間先までに道路の速度規制や通行止め、鉄道の運休・遅延、飛行機の欠航・遅延が発生する可能性が50%以上、船の便が欠航・遅延するリスクが20%以上の予測が出た場合が同機能作動の対象となる。

社員に一斉に通知が届くことで、台風や大雪などの荒天時に、主に運輸・物流・流通事業者では迅速なルート変更や配送計画の見直し、製造業者では工場から商品を納品するための配送スケジュールの検討などに活用できると見込む。


区間・地点設定画面


選択した区間・地点のみ交通影響が表示される


スマホ版区間・地点設定


支障リスク詳細画面


プッシュ通知画面

(藤原秀行)※いずれもウェザーニューズ提供

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