最大時速35kmの環境下は国内初、バス走行予定
自動運転技術の開発を手掛けるティアフォーは10月31日、2023年10月の「GLP ALFALINK相模原」(神奈川県相模原市)に続き、長野県塩尻市の一般道で運転者を必要としない自動運転システム「レベル4」の認可を取得したと発表した。
同社によると、歩行者と一般車両が混在する環境下の一般道で、車両最大時速35kmの走行によるレベル4認可は全国で初めてという。
今回の道路運送車両法に基づく認可の対象は塩尻駅と塩尻市役所間の経路。自動運転バスを走行させる予定。
認可を取得したのはティアフォー製の自動運行装置「AIパイロット」。オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」(オートウェア)と対応したセンサーシステム、コンピュータシステム、車載情報通信システムで構成、様々な車両に搭載できる。
自動運転システムの開発を目指すパートナーへのソリューションとして、今回のレベル4認可で得たプロセスや設計は公開し、自動運転の社会実装を加速させていきたい考え。
レベル4認可の取得に至った長野県塩尻市の走行環境と自動運転バス車両「Minibus」
自動運転の社会実装経路
(藤原秀行)※いずれもティアフォー提供