普通品との一体保管・運用ニーズに対応、26年2月竣工見込む
プロロジスは11月6日、茨城県古河市で、HAZMAT倉庫(危険物倉庫)10棟で構成する物流施設「プロロジスパーク古河7」を開発すると発表した。HAZMATは「hazardous material(危険物)」の略。
近年、ECの利用増などで化粧品やアルコール類といった危険物保管の需要が高まっているのに対応する。
「プロロジスパーク古河7」完成イメージ (右手前の10棟)
「プロロジスパーク古河7」は様々な用途で利用できる「マルチパーパス型」のロジスティクスパークとしてプロロジスが開発を進めている「プロロジス古河プロジェクトフェーズ2」のエリア(総敷地面積約17万7000㎡) 内で建設。2025年2月に着工し、竣工は26年2月を見込む。
「プロロジスパーク古河7」のHAZMAT倉庫は総延床面積が約3000坪 (約1万㎡)を計画。施設には泡消火設備を装備し、コンプライアンス順守の観点から安全な保管場所の需要が急増しているリチウムイオンバッテリーや化粧品、アルコール類などの保管に対応できるようにする。
さらに、奥行5mの庇も備え、雨天時の荷降ろし作業もスムーズに進められるようにする。
「プロロジス古河プロジェクトフェーズ2」はマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」が稼働中のほか、HAZMAT倉庫8棟から成る「プロロジスパーク古河6」の建設を進めている。
「プロロジスパーク古河7」の開発で、同エリアのHAZMAT倉庫は19棟に達する予定。
先行して開発した隣地の「プロロジス古河プロジェクトフェーズ1」では、10棟のHAZMAT倉庫が稼働している。
ドライ倉庫とHAZMAT倉庫の一体運用ニーズが高いことにも対応していく構えだ。
「プロロジス古河プロジェクトフェーズ2」では丸和運輸機関とプロロジスが9月、 「プロロジスパーク古河4」の一部と「プロロジスパーク古河6」 全棟について賃貸借契約を締結した。 丸和は普通品と危険品を同じ敷地内で一体運用できる利便性を高く評価し、両施設への入居を決定しており、通販商材の拠点として利用する予定という。
「プロロジスパーク古河7」は圏央道の五霞IC、境古河ICから約10分。関東全域に加え、 東北方面や関西方面もカバーできる立地と想定している。
名称 | プロロジスパーク古河7 |
開発地 | 茨城県古河市北利根 |
敷地面積 | 約22,500㎡(約6,800 坪) |
計画延床面積 | 約10,000㎡(約3,000坪) ※HAZMAT 倉庫棟 10 棟合計 |
構造 | 地上1階建て、鉄骨造 |
着工予定 | 2025年2月 竣工 予定 2026年2月 |
■ 「プロロジス古河プロジェクトフェーズ2」の概要
現在、5棟の物流施設を開発もしくは運営計画中。
「プロロジスパーク古河4」 | マルチテナント型物流施設 | 運営中・入居募集中 |
「プロロジスパーク古河 5」 | BTS型物流施設 (特定企業専用) | 運営中 |
「プロロジスパーク古河6」 | マルチテナント型 HAZMAT 倉庫 | 2024年12月竣工予定・契約済み |
「プロロジスパーク古河7」 | マルチテナント型 HAZMAT 倉庫 | 2026年2月竣工予定・入居募集中 計画中 |
「プロロジスパーク古河8」 | 計画中 | 計画中 |
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供