KDDIスマートドローン、長距離遠隔飛行しながらリアルタイムで映像伝送可能と見込む
KDDIスマートドローンは11月11日、米Skydio(スカイディオ)製のAI搭載自律飛行ドローン「Skydio X10」が高速通信の上空電波(4G LTE)に対応し、国内で出荷を開始したと発表した。
長距離遠隔飛行をしながらリアルタイムで映像を伝送、通信を冗長化することができると見込む。
従来は難しかったダムやプラントなどの広域インフラ施設の点検や巡視、近年激甚化する大規模災害時の広域状況把握が可能となり、ユースケースを広げられると想定している。
SkydioX10×上空電波で広がるユースケース
導入を促進するため、上空電波が通常価格より40%割安で利用できるキャンペーンを展開する。
Skydio X10を上空電波で飛ばす実証実験を福島県南相馬市で実施。操縦者から10km以上離れた地点にドローンを配置し、上空電波を使って遠隔で飛行指示を行い、10km以上の長距離飛行に成功したという。
併せて、Wi-Fi通信と上空電波による通信の切替を確認するとともに、リアルタイム映像伝送により、飛行状況を複数地点からモニタリングした。
この実証により、Skydio X10×上空電波を活用することで、長距離・遠隔飛行による広域の点検や巡視、リアルタイム映像伝送による飛行状況の多地点配信、Wi-Fi通信と上空電波による通信の冗長化が可能であることを確認したと説明している。
実施日 | 2024年10月4日 |
実施場所 | 福島県南相馬市(福島ロボットテストフィールド横 海岸) |
利用機体 | Skydio X10 |
実験成果 | ・10km以上の長距離・遠隔飛行に成功 ・リアルタイム映像伝送により、複数地点から飛行中のモニタリングが可能 ・Wi-Fi通信と上空電波による通信の冗長化が可能 |
Skydio X10×上空電波 飛行実証実験
リアルタイム映像伝送の様子
Opensignal社「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用