11.65万㎡、26年5月竣工予定
清水建設は11月25日、自ら物件を開発する投資開発事業の一環として、大阪府松原市でマルチテナント型物流施設「S・LOGI(エスロジ)松原」の新築工事に着手したと発表した。
同社が自社開発する物流施設としては9件目で、関西圏では初めて。地上4階、延床面積11万6509㎡を計画しており、施設竣工と賃貸開始は2026年5月の予定。
竣工イメージ(清水建設提供)
大阪市中心部から10㎞圏内にある松原市三宅西土地区画整理事業地内に位置。阪神高速6号大和川線の三宅西ICに近接するほか、同14号松原線の三宅ICからも1㎞圏内。大阪市中心部、大阪港湾部、関西圏広域へのアクセス性に強みを持つ立地となっている。
1フロア7000坪のプレートを確保。1フロアを3分割できる設計を採用し、最大12テナントの入居を可能とする計画。
機能面では、大型車両で直接、各フロアへアクセスできるダブルランプウェイを採用。幅広いテナントニーズに対応するため、4500kWの特別高圧電力を建物内に引き込む。
防災面では200年に1度の水害にも耐えられる高床式のトラックバースを取り入れるほか、災害時の停電への備えとして72時間対応の非常用発電設備も導入する。
併せて、無人コンビニやカフェテリアスペースなど共用部のアメニティ設備も充実させ、就業者に働きやすい環境を提供する。
環境面では、使用電力の全量を再生可能エネルギー由来のグリーン電力で賄う計画。具体的には、建物屋上に設置した太陽光パネルが生み出す電力全量のほか、電力小売事業を手掛ける100%子会社のスマートエコエナジーが供給する太陽光、バイオマスなどの自然エネルギー由来のグリーン電力を施設内で利用することを予定している。
清水建設はこれまでに首都圏、福岡で開発を重ねてきており、現在も複数の開発を検討中。引き続き、開発・設計・施工・運営管理に一気通貫して対応できる総合建設会社としての強みを生かし、首都圏、中部圏、関西圏、福岡圏を中心に全国各地で開発を進める。
■建物概要
建設地:大阪府松原市三宅西7丁目
規 模:延床面積116,509.72㎡、貸床面積95,514.81㎡、地上4階
構 造:鉄骨造
用 途:物流倉庫、事務所、駐車場
工 期:2024年11月~2026年5月
設計・施工:清水建設㈱
(藤原秀行)