プロロジス・山田社長、関西圏でも都市型物流施設の展開に強い意欲

プロロジス・山田社長、関西圏でも都市型物流施設の展開に強い意欲

新築と既存倉庫改修の両建てを想定

プロロジスの山田御酒社長は11月18日、新たに展開している都市型の賃貸物流施設「プロロジスアーバン」に関し、首都圏に加えて関西圏でもプロジェクトを手掛けていくことに強い意欲を示した。

東京都品川区東品川で開設した都市型物流施設「プロロジスアーバン」の日本国内第1弾「プロロジスアーバン東京品川1」で同日開催したメディア向け内覧会の際、ロジビズ・オンラインなどに語った。

プロロジスアーバンは都心にコンパクトなサイズの物流施設を構え、都市圏の消費者へ迅速に商品を配送できる拠点として提供することで施設自体の付加価値を高める試み。山田社長は、「プロロジスアーバン東京品川1」が同社初の試みとして既存倉庫を改修したことに触れ「今後も新築と改修の両方で進めていく可能性がある」との想定を明らかにするとともに、「関西圏でも十分需要は見込まれると思う」と自信を見せた。

同時に、郊外型の大規模なマルチテナント型物流施設の開発に比べれば用地選定などで相当の手間が掛かると解説し、「何カ所も続けて、というのは厳しいとは思うが、引き続きトライしていきたい」と表明した。

物流施設事業全体への新型コロナウイルスの感染拡大の影響については「決して逆風にはなっていないが、庫内で働く人たちの(安全をどう守るかという)問題がある。ここは一気に機械化、ロボット化が進んでいくのではないか」と展望。

「将来は人口が減少するのに伴い、間違いなく物流の取扱量や在庫の量は減っていく」と指摘し、老朽化した既存倉庫のリニューアルに取り組んでいく必要性に重ねて言及した。


「プロロジスアーバン東京品川1」の外観※クリックで拡大

(藤原秀行)

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