ナビタイムジャパンのスマホ動態管理ソリューションとも連携可能
パスコは12月2日、2022年に提供を開始した輸配送管理システム(TMS)ソリューション「LogiSTAR Geospatial LINKS」(ロジスター・ジオスペーシャルリンクス)を刷新し、新たな機能「LogiSTAR Geospatial LINKS -Local」(ロジスター・ジオスペーシャルリンクス・ローカル)の提供を同日、開始したと発表した。
新機能は物流の中でも特に地場配送に特化したクラウド型の配車計画支援システム。熟練配車担当者のノウハウをシステムに組み込み、新任担当者が迅速かつ効率的に配車計画を策定できるようにしている。
既にリリースしている、中長距離輸送の配車計画を支援する「LogiSTAR Geospatial LINKS -Line」(ロジスター・ジオスペーシャルリンクス・ライン)など他の機能と連携することで、物流全体をカバーできるようにした。
従来の配車計画は市区町村や住所情報を基に配送伝票を集約していたが、河川や高速道路などでエリアが分断される場合は対応が難しくなることがあった。
新機能は地形や交通網の分断要素(河川・高速道路・駅など)を考慮した配送区域を簡単に作成できるようにし、配車担当者による手修正やデータ加工の負担を軽減。精度の高い配車計画の効率的な策定につなげられるようにしている。
また、配車計画の際、複数の情報を確認するために多くの画面を切り替える必要があり、情報の把握が煩雑だった点を改良。新機能は使いやすさ・情報の見やすさを追及し、配車業務に必要な情報を 1画面に集約して表示できるようにした。
伝票情報(商品名や型番)を検索・確認しながら、配車業務を行うことも容易にした。車両への割り付けや伝票集約の負担を減らし、配車計画の作業時間を短縮できると見込む。自動配車後の手修正
のレスポンスも向上するとみている。
商品情報を見ながら配車/検索して配車
さらに、動態管理用のスマートフォン貸与が可能な車両には、ナビタイムジャパンの「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」を活用し、リアルタイムの運行状況確認と、車両サイズに最適化したナビゲーション機能を使えるようにした。
スマホ貸与が難しい車両には、traevoが提供する「traevoプラットフォーム」と連携し、デジタルタコグラフ(通信機能付き)からの動態情報を同一システム内で確認することが可能。
新機能はスマホ貸与が可能な車両と不可能な車両が混在していても、全ての車両を効率的かつ包括的に運行管理できると想定している。
多様な動態管理サービスを一元管理
LogiSTAR Geospatial LINKS の全体像
(グレー部分は今後提供予定)
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用