日本GLPが埼玉・所沢で開発の物流施設竣工、関通が1棟借り

日本GLPが埼玉・所沢で開発の物流施設竣工、関通が1棟借り

2.8万㎡、関東圏初拠点に

日本GLPは12月10日、埼玉県所沢市で延床面積が2万7902㎡の物流施設「GLP所沢」が竣工したと発表した。関通が1棟借りすることが決まっている。


「GLP所沢」外観

地上4階建てで片面バース構造を採用。施設内にはレストランやシャワー室、庫内には大型シーリングファンをそれぞれ設置している。

関通は、兵庫県尼崎市で「GLP尼崎」「GLP尼崎Ⅲ」「GLP尼崎Ⅳ」を既に利用しており、今後は「GLP ALFALINK尼崎南棟」にも入居する予定で、関係が深い。

今回、尼崎エリアでの入居を通じて構築したリレーションを基に、関通の事業拡大と既存拠点の集約による輸配送網効率化のニーズに応える形で、関東圏では初となる「GLP所沢」への入居が決まったという。

関通は12月11日、「GLP所沢」を「関通 所沢物流センター」として稼働させると発表した。物流ルートの最適化とパレット一貫輸送体制の確立を通じて輸送効率の向上や二酸化炭素排出量の削減など、環境に配慮した事業の推進を目指す。

関通によれば、同社が関東エリアで保有する倉庫は5拠点、総面積が約2万7000坪に拡大する。

「GLP所沢」は都心から30km圏内に位置し、関越自動車道の至近に立地。関越自動車道の所沢ICから約2.3kmと外環自動車道へのアクセスが良く、首都圏への配送を含む広域配送拠点として強みを持つ。

将来は外環自動車道の延伸により関越自動車道から東名高速道路への接続が最大48分短縮され、首都圏全域へのよりスピーディーな広域配送が可能になると見込まれている。

また、「GLP所沢」から約3kmの距離にある圏央道の三芳スマートICは今年3月から上下線ともに乗り降りが可能となり、利用可能車種も全車種へ拡大したため、東京と新潟の両方面からのアクセスに優位性がある。


エントランス


レストラン

環境への配慮として、敷地内に緑化駐車場を整備。CASBEE(新築)Aランク認証、ZEB-Ready認証を取得済み。

BCP対策としては、貯留槽を設けることで大雨や洪水などの水害に備え、入居企業の事業継続性を確保しながら、地域環境との共生を目指す。


広域図


周辺図(いずれもプレスリリースより引用)

■施設概要
施設名:「GLP所沢」
所在地:埼玉県所沢市南永井514
敷地面積:15,122.03㎡
延床面積:27,902.59㎡
構造:地上4階建て、耐震RCS造
着工:2023年9月
竣工:2024年11月末
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB-Ready認証

(藤原秀行)

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