CO2排出をゼロまで抑制可能に
日本航空(JAL)は12月9日、日本の航空会社で初めて、電動ハイリフトローダー(HL)と電動ベルトローダー(BL)を導入し、12月17日に羽田空港で本格的に運用を始めると発表した。
HLは手荷物や郵便物、貨物などを入れた航空機専用のコンテナやパレットを牽引するトーイングトラクターと連携して、航空機の中へコンテナやパレットを搬入、搬出する。導入するドイツのTREPEL(トレペル)製電動HLは世界でも多くの採用実績があり、フル充電の状態で約1~2日のハンドリングが可能。
BLは貨物の積み降ろしに関わる器材で、動力コンベアーを装備し、旅客機の後方にある、ばら積み専用の貨物室から、乗客が預けた手荷物や貨物を降ろすために活躍する。導入するスペインのEINSA(エインサ)製電動BLも同じくフル充電の状態でハンドリングを約1~2日続けられる。
トレペル製電動ハイリフトローダー
エインサ製電動ベルトローダー
ハイリフトローダーでの作業の様子(イメージ)
ベルトローダーでの作業の様子(イメージ)
電動HLと電動BLを導入することで、従来比でCO2排出量をゼロまで抑え、静音性も向上させられると見込む。オペレーターの労働環境改善や空港周辺の騒音・環境問題の軽減、地球環境保全に寄与すできると見込む。
(藤原秀行)