山東省からの高速船逼迫受け、バックアップルートとして想定
SHKライングループは12月26日、中核物流企業の関光汽船(山口県下関市)が、中国・煙台発日本向けの複合一貫輸送サービスを開始すると発表した。煙台からは煙台フェリーで韓国・平澤まで輸送した後、釜山までの韓国内陸送を経てグループの関釜フェリーに接続する。
山東省発の高速船がEC貨物などの輸送増加に伴い、船枠が逼迫する事態が発生していることを考慮、新ルートを開発した。溢れた貨物のバックアップルートとしての活用を見込んでおり、煙台近郊にある日本向けアパレルの生産工場や染色工場、自動車関連や機械関連などをターゲットとしていく方針。
スケジュールは各週3便で煙台出港が日曜、火曜、木曜となり、下関入港までの輸送リードタイムは38時間。
既に展開している青島、石島、大連の各ルートに新たな輸送メニューを追加して利便性を高め、迅速なリードタイムを生かして集荷の拡大を図る。
煙台発日本向けの複合一貫輸送サービス(SHKライングループ提供)
(藤原秀行)