さらに複数拠点展開予定。アジア太平洋地域で迅速配達目指す
中国のEC大手、京東集団(JDドットコム)傘下の物流会社、京東集団(JD.com)は2024年12月26日、日本で初の自社運営倉庫を千葉県浦安市に開設したと発表した。
京東物流は今後2~3年で、日本と韓国にさらに複数の自社運営海外倉庫を展開する予定と説明。多国間の物流ルートを構築し、アジア太平洋地域で注文から2~3日で配達可能な物流サービスを実現したい考え。
2025年末までに、グローバルの自社運営倉庫も総面積を倍増させ、世界19カ国で50以上の海外自社倉庫を運営する予定。
日本の新倉庫は数百万点の商品を保管する能力を備え、庫内には数百台の倉庫ロボットや仕分けロボットを配置。従来の人力に依頼したオペレーションよりも作業効率を100%以上向上させていると説明している。
高密度コンテナを活用した「コンテナから人への自動化ソリューション」を採用。ロボット技術で倉庫上部スペースを最大限活用しながら入出庫の運搬スピードをアップさせる計画。
同社は従来のオペレーションより保管効率を約50%、ピッキング効率を約35%アップできると見込む。
現在稼働させている京東物流の海外拠倉庫は商品の注文日に出庫可能となっている。業界平均と比べてフルフィルメント時間を24時間短縮し、国境を越えた買い物をより容易に行えるようサポートする。
(藤原秀行)