清水港で外航船と衝突事故、具体的な対策の報告要求
国土交通省中部運輸局は1月20日、鈴与グループの鈴与海運(静岡市)に対し、内航海運業法に基づき、輸送の安全を確保するよう警告するとともに、具体的な対策を2月19日までに報告するよう指示した。
同局などによると、2023年11月、千葉県から清水港に向かっていた鈴与海運運航の貨物船「太田川」が清水港沖で着岸待ちをしていたバハマ国籍の外航船と衝突する事故を起こした。けが人はなく、油の流出もなかったという。
同局が24年7月、同法に基づき鈴与機運に立ち入り検査を実施した結果、安全管理規定の順守義務に違反している事案を確認したため、警告に踏み切った。
違反事案の具体的な内容については言及していないが、同局は鈴与海運に対し、実効的なアルコール検査体制の構築などを指示しており、乗組員の飲酒などが関係していたとみられる。
(藤原秀行)