脱炭素計画推進に貢献目指す
EV(電気自動車)メーカーのフォロフライは2月21日、全日本空輸(ANA)グループで空港の旅客対応やグランドハンドリング(地上支援業務)を手掛けるANA成田エアポートサービス(千葉県成田市)が、フォロフライ製の商用1tクラスEVトラック「folofly F1 VAN」を採用したと発表した。
1月30日に成田空港エリア内で資機材運搬車両として運用を開始した。空港の作業用車両としてフォロフライ製のEVを取り入れたのは今回が初めて。
導入したEV(フォロフライ提供)
2022年に国土交通省が発表した航空脱炭素化推進基本方針は全体目標として「2030年度までに、各空港で(温室効果ガス排出量の)46%以上の削減(2013年度比)および再エネなどの導入ポテンシャルの活用により、空港全体のカーボンニュートラルの高みを目指す」方針を表明している。
全空港で稼働している車両のうち、EV・FCV(燃料電池自動車)化率は約6%にとどまっている。
フォロフライは今回のケースを手始めに、空港運用の領域で作業用車両にEVを提供、空港の脱炭素に貢献していくことを目指す。
(藤原秀行)