年間輸送量は1.6倍、トラック7000台分削減見込む
ネスレ日本は3月13日、JR貨物グループと2024年2月に始めた食品・飲料業界初の中距離帯の鉄道モーダルシフトに関し、新たに貨物鉄道とトラック輸送を併用した中四国方面への新ルートを構築、3月31日に運用を始めると発表した。
1日当たりの輸送量は200~340t、年間の輸送量は前年同期比約1.6倍に達する見込み。
JR貨物・百済貨物ターミナル駅に到着した貨物コンテナ(今年3月撮影)
ネスレ日本は鉄道や内航海運へのモーダルシフトを09年から推進。24年2月にはネスレ日本の島田工場(静岡県島田市)からJR貨物の百済貨物ターミナル駅(大阪市)を経由した関西方面への「ネスカフェ ボトルコーヒー」の輸送をスタートした。
新たなルートは島田工場から百済貨物ターミナル駅および吹田貨物ターミナル駅(大阪府吹田市・摂津市)を経由して、中四国方面へ輸送する。これまでのルートのうち、島田工場~兵庫県の配送拠点間を鉄道に置き換えることで、年間約7000台分のトラック輸送と約1100tのCO2排出を削減できるとみている。
ネスレ日本は今後も段階的に対象品目と地域の拡大を図る予定。
新ルートのイメージ(いずれもネスレ日本提供)
(藤原秀行)