4.1万㎡で低温エリアも整備、26年10月竣工見込む
プロロジスは3月18日、福島県郡山市で開発している先進的物流施設の集積拠点「福島郡山LLタウン」で、1棟目となる物流施設「プロロジスパーク郡山1」の起工式を実施したと発表した。
「プロロジスパーク郡山1」はヤマト運輸のBTS型物流施設として建設。地上2階建て、延床面積は約4万1100㎡を計画しており、2026年10月の竣工を見込む。
ヤマト専用センターをプロロジスが手掛けるのは18年9月竣工の「プロロジスパーク仙台泉2」の宮城ターミナル(宮城県)、26年3月竣工予定の「プロロジスパーク豊中」のラストマイル専用拠点(大阪府)に続いて3カ所目。
「プロロジスパーク郡山1」完成イメージ
開発地は東北自動車道の郡山中央SICに隣接。東北自動車道と磐越自動車道が交わる郡山JCTに近接し、首都圏へ約3時間、仙台市へ約1時間、新潟市まで約2時間で到達可能という。
災害時は磐越道など複数の迂回ルートを使えるため、東北・首都圏にも継続して災害支援物資を運べるとみており、企業のBCPに対応できると想定している。
上階へ45ftセミトレーラーが直接アクセス可能なスロープを2カ所設置し、施設の南北両面にトラックバース合計85台分を整備する。スロープには融雪用のロードヒーターを設け、降雪時にも安全で効率的な物流オペレーションを継続できるようサポートする。非常用発電機も取り入れる予定。
ヤマト運輸は全国から福島宛ての荷物の集約・仕分けや、県内から全国各地への発送拠点とするほか、営業倉庫として利用する予定。倉庫内にはクール便の保管スペースとして、マイナス25℃帯の冷凍倉庫、7℃帯の冷蔵庫も整備する。
「プロロジスパーク郡山1」概要
名称 |
プロロジスパーク郡山1 |
開発地 |
福島県郡山市大槻町中ノ平地内 |
計画敷地面積 |
約47,200㎡(約14,280坪) |
計画延床面積 |
約41,200㎡(約12,460坪) |
構造 |
地上2階建て、鉄骨造 |
着工 |
2025年3月 |
竣工予定 |
2026年10月 |
「福島郡山LLタウン」は、プロロジスとフクダ・アンド・パートナーズが共同開発している。プロロジスが「プロロジスパーク郡山1」とマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク郡山2」を、フクダ・アンド・パートナーズが「福島郡山LLタウン棟」をそれぞれ開発する。
併せて、同社が展開する「福島郡山未来共創センター」を物流施設に併設、県や市と連携した高度な防災機能を持った物流集積拠点として運営する。
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供