トータル15億円に、「レベル4」対応の物流拠点開発
自動運転トラックの技術開発を手掛けるT2は3月19日、2027年に「レベル4」自動運転(特定の条件下で完全に運転を自動化)トラックを使った幹線輸送を始めることを予定しているのを踏まえ、三菱地所から追加出資を受けることで合意したと発表した。
三菱地所のT2出資は累計で15億円に達する。T2が2022年の会社設立以来、他社も含めて調達してきた資金は合計63.2億円に上る。
T2は23年、三菱地所と資本・業務提携。三菱地所が京都府城陽市などで開発中の高速道路IC直結の「次世代基幹物流施設」で、有人・無人の運転を切り替える拠点の整備に加えて、物流効率性向上を目的に建物内でトラックを走行させる仕組みづくりの検証を両社で進めてきた。
今回の追加出資を契機に、両社の連携を一段と深め、T2は自動運転トラックによる幹線輸送の準備を加速させる。三菱地所はレベル4自動運転に対応可能な物流拠点を確実に開発していくことを目指す。
T2のトラック
三菱地所が京都府城陽市で開発中の次世代基幹物流施設の竣工イメージ
(藤原秀行)※いずれもT2提供