ニッコンの中央紙器工業TOBが成立、株式7割超保有へ

ニッコンの中央紙器工業TOBが成立、株式7割超保有へ

最終的に95%まで引き上げ、トヨタと2社のみに

ニッコンホールディングス(HD)は3月19日、段ボールメーカーの中央紙器工業に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。

2月3日から3月18日までのTOBの結果、ニッコンHDが議決権ベースで中央紙器工業株式の71.19%を保有することになった。

 
 

残りの株式のうち24.16%(議決権ベース)はトヨタ自動車が保有しており、同社の持ち分法適用関連会社だった。

ニッコンHDは今年8月ごろをめどに、最終的に中央紙器工業株式の95%、残りをトヨタがそれぞれ保有、株主が2社だけになることを予定している。

中央紙器工業を傘下に収め、顧客企業への提供サービス多様化などで成長につなげたい考え。トヨタとの関係強化の狙いもあるとみられる。中央紙器工業は名古屋証券取引所への上場が廃止となる見込み。

(藤原秀行)

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