保有車両の稼働率向上支援するドライバーテクノロジーズ、元ヤフーCEO・小澤氏設立ファンドなどから5.5億円調達

保有車両の稼働率向上支援するドライバーテクノロジーズ、元ヤフーCEO・小澤氏設立ファンドなどから5.5億円調達

組織体制強化、東証グロース市場への上場図る

スタートアップのドライバーテクノロジーズ(東京都港区六本木)は3月28日、シリーズAラウンドとして3月に5.5億円の資金調達を実施したと発表した。累計で約7億円となった。

ドライバーテクノロジーズは「後世に語り継がれる伝説の会社を創る」とのミッションを掲げ、2022年1月から全国の物流・輸送事業者向けに、AIとDXを活用した保有車両の稼働率向上のための輸送案件とのマッチングサービスを提供している。

 
 

ドライバ―テクノロジーズは2025年3月時点で導入事業所数、登録ドライバー数、マッチングアドバイザー数のいずれもドライバー特化のマッチングプラットフォームサービスとして日本最大級の規模に達していると説明している。

2023年頃まではドライバー業界の利用が中心だったが、インフラや建設、製造といった新たな業界での展開を加速させており、ドライバー特化のマッチングプラットフォームサービスから、ノンデスクワーカーのマッチングプラットフォームサービスへ進化している。

また、23年に実施した1億円超の第三者割当増資を通じて、AIを活用したアルゴリズムモジュールの開発実装を行うことで、マッチングオペレーションの効率化や導入企業へのDX支援プロダクトの拡充等といった業務効率化が完了し、ノンデスクワーカーのマッチングプラットフォームサービスとして飛躍できる素地が整ったため、今ラウンドで追加資金調達を行った。

今回調達した5.5億円の資金を組織体制のさらなる強化に充当し、目標とする東証グロース市場への株式上場達成を図る。

増資に伴い、既存株主からの追加出資に加え、新たにヤフー元社長CEO(最高経営責任者)の小澤隆生氏が設立した投資ファンドのブーストキャピタル1号投資事業有限責任組合、山陰合同銀行とSkyland Venturesが共同運営するごうぎん Skyland Next1号投資事業有限責任組合、京都銀行を傘下に擁する京都フィナンシャルグループ系の京都キャピタルパートナーズが運営するKCAPベンチャー1号投資事業有限責任組合、イーストベンチャーズ5号投資事業有限責任組合(前回出資時はイーストベンチャーズ4号投資事業有限責任組合)が新たにドライバーテクノロジーズに資本参加した。

(藤原秀行)

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