日立物流がパレネットの発行済み株式70%を取得へ

日立物流がパレネットの発行済み株式70%を取得へ

レンタルパレットとの組み合わせで輸送デジタルPF強化

日立物流は6月27日、日立オートモティブシステムズの連結子会社で荷役用資材(パレット)の開発・販売・レンタルなどを展開するパレネットの発行済み株式70%(日立物流グループとしては85%)を取得すると発表した。株式譲渡日は8月を予定。これにより日立オートモティブシステムズはパレネットの経営から完全に離れる。

パレネットは物流現場で使用されているプラスチック製パレットのレンタルをコアビジネスに展開。対象ユーザーとなる製造業などではパレットを効率的に使用できるレンタルの利便性を背景にニーズが増加していることから、独自のレンタルシステムを提供することで同業他社との差別化を図っている。

具体的には製造業のサプライチェーンで2次以下のサプライヤーから1次サプライヤー、完成品組み立てメーカーへと製品が流れる工程でパレットをリレー方式で循環させる独自の「RRS(パレットレンタルリレーシステム)」を提供。ユーザーのパレット回収や管理の手間を省く効率的な生産物流の仕組みを構築しており、今後も同システムの優位性から事業規模の拡大が見込まれる。

物流業界では顧客ごとのニーズに沿って調達・生産・販売・流通・アフターサービスまでのトータルサプライチェーンにおける業務を統合管理し、全体最適によって効率やサービス水準の向上を図っていくことが求められている。事業のさらなる成長に向けては物流分野で豊富なノウハウやコンサルティング力、広範なインフラやテクノロジーを有し、顧客に最適なシステム物流ソリューションを提供している日立物流の傘下に入ることが有効と判断した。

日立物流はパレネットが新たにグループに加わることで、物流機材の調達管理を含めたシェアリングサービスの構築や車両動態管理「SSCV」との組み合わせによって輸送デジタルプラットフォームの強化・拡充を目指す。

(鳥羽俊一)

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