国交省が検討表明、東北道や山陽道など有力か
国土交通省は6月27日、東京・霞が関の同省内で、社会資本整備審議会道路分科会基本政策部会の物流小委員会(委員長・根本敏則敬愛大教授)を開いた。
事務局が、1回の運行でより多くの荷物を運べるダブル連結トラックの走行可能ルートを拡充する方向で検討していく方針を示し、委員から基本的に了承を得た。
現状では新東名道の神奈川・海老名JCT~愛知・豊田東JCTを主なルートとして含めていることが条件となっている。事務局が示した案によれば、事業者の走行ニーズがあり、4車線以上で、高速道路から物流拠点までの一般道路の道路構造について誘導車を配置することなく通行できる点を重視して選択する。
途中のSAやPAにダブル連結トラックの駐車スペースを確保できるかどうかも確認する。今年夏ごろに通達を改正して路線を拡充する予定。
同日の委員会では既にダブル連結トラックを運行しているヤマト運輸と福山通運が走行ルート拡充を要請した。両社のニーズを踏まえると東北道や山陽道などが有力候補になるとみられる。
物流小委員会の会合
(藤原秀行)