三菱地所、大阪湾岸エリアで自社初のマルチテナント対応可能な賃貸型冷凍・冷蔵物流施設が完成

三菱地所、大阪湾岸エリアで自社初のマルチテナント対応可能な賃貸型冷凍・冷蔵物流施設が完成

4.3万㎡、一部で温度帯可変式採用し幅広いニーズカバー目指す

三菱地所は4月8日、大阪市住之江区で地上4階建て 延床面積約4万3400㎡(約1万3100坪)の物流施設 「ロジクロス大阪住之江」が竣工したと発表した。

同社として初のマルチテナント対応が可能な賃貸型冷凍・冷蔵物流施設。




施設の外観

EC成長や生活様式の変化に伴う冷凍・冷蔵食品の需要増などに対応するため、賃貸型の冷凍・冷蔵物流施設を積極的に供給。併せて、フロンガス規制により老朽化した冷凍・冷蔵倉庫の建て替えや冷媒設備の転換が求められるのを踏まえ、 自然由来の冷媒を導入するなど環境に配慮した施設を整備し、テナント企業のランニングコスト低減も後押しする。

竣工時点で募集3区画のうち1区画が契約済み。同社は今回の物件の竣工以降も大阪エリアで、いずれも冷凍・冷蔵物流施設となる「ロジクロス大阪大正」 と「ロジクロス大阪大正Ⅱ」を開発している。

阪神高速15号堺線の玉出ICより約2.2km、 阪神高速4号湾岸線の南港中ICより約3.4km。

防熱仕上げ後で床荷重1.5t/㎡、 梁下天井有効高5.5mを備えた汎用性の高い仕様を取り入れ、倉庫柱間標準11.3m×10.25mと設定し、自由度の高いレイアウトを可能にしている。

倉庫の一部で温度帯可変式(+10°C~-25°C)を採用、より多様な温度設定ニーズをカバーする。



1階倉庫部分の一部で冷却設備を含む24時間対応可能のバックアップ電源を確保しているほか、倉庫の各室について2系統以上の冷却設備をそろえ、 万が一の停電時でも倉庫の運用・温度を維持できるようにしている。

「オアシス」という休憩室コンセプトに加え、冷凍・冷蔵物流施設ということもあり、より温もりのある休憩室空間を作り出して働く人の癒しやモチベーションの向上につなげたい考え。

環境への配慮では、冷却設備に自然冷媒を採用。屋上に太陽光発電設備を設置し再生可能エネルギーで電力を生み出して施設内の自家消費に充てる。

CASBEE建築評価認証における「A」ランクを取得し、 建物のエネルギー性能(BELS)で年間の一次エネルギー消費量を実質的にゼロとする最高ランク「ZEB」認証 の取得を達成した。

物件概要

項目 内容
所在地 大阪府大阪市住之江区柴谷一丁目1-94
アクセス 阪神高速 15 号堺線 「玉出IC」より約2.2km
阪神高速4号湾岸線 「南港中IC」より約3.4km
大阪メトロ四つ橋線 「北加賀屋駅」 より徒歩15分
大阪シティバス「柴谷二丁目」バス停より徒歩5分
敷地面積 約21,300㎡(約6,500坪)
延床面積 約43,400㎡(約13,100坪)
構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地上4階建
用途 マルチテナント対応型冷凍冷蔵物流施設
建築主 住之江デベロップメント特定目的会社 当社単独出資の子会社
設計監理監修 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
設計施工 東亜・日本国土特定建設工事共同企業体
着工 2023年10月1日
竣工 2025年3月31日

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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