リスクへの有効な管理体制構築など評価
日本航空(JAL)は4月10日、国際航空運送協会(IATA)の航空保安管理における国際認証「SeMS」で、1月17日付で「Operating(レベル2)」を取得したと発表した。
同社によると、世界で初めてという。
同認証は航空会社、空港、貨物取扱施設、地上ハンドリング会社、警備会社などが対象。
(プレスリリースより引用)
従来、航空保安管理は法令に準拠した活動が主だったが、近年は新しい手法のテロ行為、紛争地域の上空通過、サイバー攻撃など、航空保安に関わる脅威が多様化・複雑化しているため、IATAは航空保安管理の最新化・最適化を目指し、新たな認証プログラムを導入した。
航空保安に関わるリスクを事前に特定して予防策を講じ、保安管理を継続的に改善するのが狙い。航空保安管理の成熟度は3段階で評価し、リスク管理の強化と業界全体のセキュリティ水準の向上を目指している。
IATAはJALが航空保安リスクへの有効な管理体制を構築していることなどを評価。現時点で取得可能な最高段階の認証「Operating(レベル2)」を付与した。
(藤原秀行)