両社のリユース拠点を併設、取り組み強化図る
サカイ引越センターと地域情報サイトを運営しているジモティーの両社は4月30日、業務提携したと発表した。
両社が共同で5月に、家電などの再利用を促すための拠点「リユーススポット」1号店を開設する予定。場所など詳細は今後公表する。
ジモティーの地域情報サイト「ジモティー」は月間1000万人以上が利用しており、大型の家具や家電を中心に、必要な物を必要な人へ届ける場を提供している。併せて、官民が連携したリユース拠点「ジモティースポット」も展開し、2024年の1年間で累計約30万点のまだ使える物をリユースし、推計で約1290tのごみ減量を実現したという。
サカイは引越の付随サービスの一環として、引越のタイミングで発生する不要品を買取し販売するリユース拠点「リユースのサカイ」を12店舗、ほかグループ会社でも多数のリユースショップを構えている。
地域情報サイト「ジモティー」のメディア力や「ジモティースポット」の集客力と、サカイのリユース事業を組み合わせ、資源の有効活用をさらに促進していくことを目指す。
従来、ジモティースポットは自治体広報を通じて、地域住民から持ち込まれた不要品のリユースに注力してきた。引越過程で生じた不要品をサカイが買い取って販売することで、リユースをさらに強化する。
ジモティーはサカイと組むことで、これまでジモティースポットで取り扱いの少なかった大型家具(食器棚・タンスなど)やリサイクル家電(洗濯機・テレビなど)、再販価値の高い商品などの取り扱いを拡充できると期待している。
(藤原秀行)