低床型とけん引型、導入容易に
画像認識・解析技術などを手掛けるGEクリエイティブ（名古屋市）は5月14日、量産タイプのAMR（自律搬送ロボット）2機種の受注を開始したと発表した。
台車の下へ潜り込んで重量物をリフトアップして運ぶ低床型の「YL-180」と、かご台車などと連結して運ぶけん引型の「YT-500」。初回の出荷は8月下旬を予定しています。
同社は自社内でハードからソフトまで一貫開発できることを強みとして、「YOKOIDO」（ヨコイドー）ブランドで現場に最適なオリジナル仕様の製品を迅速に開発、提供することにこだわっている。
事業を推進する中で労働力確保の問題を抱えながらも、いきなり大きな設備投資は難しいと工場や物流センターから指摘が多く出ているのを踏まえ、新たなコンセプトで製品開発に踏み切った。
汎用性の高い機能に絞り、部品や部材に共通性を持たせることで200kg以上を搬送可能にしながらも300万円を切る価格を実現。導入のしやすさを追求した。シンプルで強固なフレーム構造は堅牢でメンテナンス性に優れているため導入後も安心して使えるとアピールしている。
外観は心理的な敷居を下げるため“家電のような身近さ”を意識し、愛着の持てるデザインにこだわっている。シンプルなUI（ユーザーインターフェース）で実際に働く人が使いやすい仕様を施している。
国内生産で拡張性が高く、精度を高めるためのAGVハイブリッド仕様や自動充電機能、PLC（制御装置）との連携など多様な現場の要望にも対応できるとみている。
けん引＆積載タイプの「YT-500」と、低床リフトタイプの「YL-180」
「YL-180」
「YT-500」
（藤原秀行）※いずれもGEクリエイティブ提供
