東急不動産の施設に入居、20年9月稼働開始予定
アスクルは7月3日公表した2019年5月期決算の関連資料で、主力の個人向け通販「LOHACO(ロハコ)」に関し、業績回復と成長継続へ物流面で改革を進める方針を強調した。
その一環として、17年に構えていた大型物流センターで火災が発生、稼働停止を余儀なくされた埼玉県三芳町で、物流サービスの外販にも用いる延べ床面積約7万2000平方メートルの新たな拠点「三芳センター(仮称)」が20年1月に完成、同年9月に稼働を始める計画を進めていることを明らかにした。東急不動産の開発する物流施設に入居する予定だ。
「三芳センター(仮称)」の完成イメージ(アスクル決算関連資料より引用)
同社は20年5月期以降を「業績V字回復ステージ」「テックカンパニーへの革新」の時期と説明。独自価値を持つ商品の開発などで売上総利益率を改善するとともに、配送コスト引き下げと自社配送の拡大、オペレーションの高度自動化・ロボット化による庫内作業費用逓減を打ち出した。
具体的として、自社配送サービスを外販して商品の取扱量を増やすことや、パレット搬送やピッキングにロボットを投入することなどを表明した。
(藤原秀行)