燃料電池フォークなどに供給予定
上組は6月11日、豊田自動織機子会社のトヨタエルアンドエフ東京、エスケイエムの2社と水素ステーションの整備・運営を目的とする共同運営会社を通じて、東京港に水素ステーション「海の森水素ステーション」を建設すると発表した。運営開始は2027年4月の予定。
同ステーションは上組の「東京多目的物流センター」(東京都江東区海の森)内に整備し、上組が用いる燃料電池(FC)フォークリフト向けに水素を供給・販売するほか、今後普及が見込まれる大型FCトラック・バスなどの一般ユーザーの利用も想定。45MPa・82MPaの両充填装置(ディスペンサー)を設置する予定。
このうち、82MPaディスペンサーは大型FCトラックの水素充填時間を大幅に短縮することが見込まれる充填ノズル2本のツインノズルディスペンサーを採用する計画。
FCフォークリフトは上組東京多目的物流センターの運用状況より、当初は20台を導入する。
水素ステーションの完成予想図(プレスリリースより引用)
共同運営会社の概要
会社名 :合同会社海の森水素ステーション
設立日 :2025年3月27日
事業内容 :水素ステーションの管理及び経営・水素の製造および供給、または販売
水素の配達業務
本社所在地 :東京都品川区東品川3-7-6 トヨタエルアンドエフ東京株式会社 本社内
出資比率 :上組51%・トヨタエルアンドエフ東京24.5%・エスケイエム24.5%
資本金 :1000万円
代表職務執行者 :下西 正時
水素ステーションの概要
名称 :海の森水素ステーション
設置場所 :東京都江東区海の森1-3-4 上組東京多目的物流センター内
着工 :2026年4月(予定)
運営開始 :2027年4月(予定)
敷地 :約2,300㎡
水素充填可能圧力:45MPa、82MPa
水素供給方式 :オフサイト方式
水素供給能力 :500N㎥/h超 (大規模)
(藤原秀行)