デカルト調査で中国は2割減、「トランプ関税」影響が顕著
米調査機関デカルト・データマインが6月16日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、5月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比9.9%減の149万6371TEU(20フィートコンテナ換算)だった。
23年9月から20カ月連続で前年実績を上回ってきたが、5月は1年9カ月ぶりに減少へ転じた。全世界ベースで見ても、6.3%減の218万4301TEUにとどまった。
米国でトランプ大統領が中国などからの輸入品を対象に関税を引き上げる動きを強めており、世界の貿易に影響を及ぼしている。10カ国・地域のうち、トップの中国が26.7%減と大きく落ち込んだのが全体を押し下げた。
(藤原秀行)