日本コンセプト、投資ファンドのJ-STARと組みMBOヘ

日本コンセプト、投資ファンドのJ-STARと組みMBOヘ

中長期的に安定して経営改革目指す

化学品などのタンクコンテナ輸送を手掛ける日本コンセプトは6月30日、独立系投資ファンドのJ-STAR(東京都千代田区有楽町)と組み、MBO(経営陣による買収)を実施すると発表した。

J-STARの関係企業が日本コンセプトにTOB(株式公開買い付け)を実施するとともに、日本コンセプトの松元孝義社長がTOB後にこの関係企業に出資するなどして、最終的にこの関係企業が日本コンセプトの全株式を保有する形に移行することを想定している。

 
 

MBOが成立すれば日本コンセプトは東京証券取引所プライム市場への上場が廃止となる。日本コンセプトは株式を非公開化することで市場の変動に影響されず、中長期的に安定して経営改革を図っていきたい考え。

関係企業にはJ-STAR系投資ファンドが50.10%、松元氏が49.90%を出資する。MBOが完了した後も松元氏が引き続き、日本コンセプトの経営に当たる予定。

日本コンセプト株式の29.00%(今年3月末時点)を持つ筆頭株主の商船三井はTOBには応募せず、TOB後に全株式を関係会社に譲渡する計画。

TOBは7月1日から8月13日までの予定。日本コンセプトは6月30日、TOBに賛同し、株主に応募するよう推奨すると発表した。

J-STARは有望な未公開中堅企業を支援するプライベートエクイティ投資を手掛けており、これまでにハルメク(旧いきいき)、太平洋精機、日本ホスピスホールディングス、アイセイ薬局など65社に投資してきた。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事