1500㎡で荷合わせまでカバー
ラピュタロボティクスは7月9日、文具や事務機器などの専門商社、東京エコール(東京都中央区日本橋横山町)が新たな物流拠点でラピュタ製の自動倉庫「ラピュタASRS」を採用することを決めたと発表した。
東京エコール新物流拠点のラピュタASRS導入イメージ(ラピュタロボティクス提供)
東京エコールは、より効率的かつ柔軟性の高い物流体制の実現を目指し、物流拠点の新設を検討。その際、ラピュタASRSが業務省力化や物量に応じた柔軟な対応を可能とする最適な自動化ソリューションと判断、採用に踏み切った。設置面積は1500㎡を超える大型案件となっている。
従来のオペレーションで課題となっていた「荷合わせ」作業について、ラピュタASRSがピッキング時に自動倉庫から出庫するのではなく、ピッキングで集品したオーダー(出荷用)ビン(専用ケース)を自動倉庫内で取り回すことが可能という特徴を活かして自動倉庫内で荷合わせ作業までを自動化。荷合わせ用のスペースと時間を削減できると見込む。
今後予想される取り扱いSKU(最小管理単位)数の拡大や物量の変動に対しては、ラピュタASRSは柔軟に規模を変えられる拡張性に強みを持っているため、中長期的な業務・業容の変化にも追随できるとみている。
また、文具やオフィス用品の倉庫では、ばらオーダー対応でピッキング時に小箱のばらし作業が発生するなど、棚前作業や出荷先ごとの細かく複雑なオペレーションが数多く存在している。ラピュタASRSは各要件に応じたカスタマイズにも対応し、現場ニーズに対応した専用のシステムを構築すると想定している。
(藤原秀行)