6700坪、再エネ由来電力の普及推進
大林組は7月9日、名古屋市で自社開発してきた物流施設「OAK LOGISTICS CENTER名古屋」(オーク・ロジスティクセンター)が竣工したと発表した。
地上4階建てのBOX型で、地上階には高床式のトラックバース(14台)を設置。各階は最大床荷重1.5t/㎡、2.5tカウンターフォークリフトが走行可能な仕様を採用し、1棟貸し(倉庫面積約6700坪)または2区画(約3330坪と約3130坪)への分割のいずれかを選択できる設計にしている。
名古屋都心部から約4kmのエリアで、名古屋高速の高辻出入口、堀田出入口から至近。都心部などの消費地への配送時間や輸送コストを削減することが可能な立地とみている。
名古屋高速を経由して名神高速道路、東名高速道路、中央自動車道などを利用し、関西圏・関東圏も含む広範囲へアクセスすることもできると想定している。
屋根上には「コーポレートPPA」(需要家が発電事業者と長期にわたって再生可能エネルギー由来の電力と環境価値を売買する契約を締結する方式)のによる追加性のある太陽光発電設備(DC出力約800kW)を導入。施設全体の電力需要の約80%を賄うと同時に年間86tの温室効果ガス排出削減効果を見込んでいる。
さらに、余剰電力は送電網を通じて別の需要家に電力を供給する「自己託送制度」を活用し、大林グループの需要地に供給、発電した電力を最大限消費することを計画している。さまざまな環境配慮技術の導入により、CASBEEのAランク、ZEBの環境認証を取得済み。
名称 | OAK LOGISTICS CENTER名古屋 |
所在地 | 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14-16 |
交通 | 名古屋高速「高辻」出入口(約1km) 「堀田」出入口(約2km) |
敷地面積 | 8,847.24㎡(2,676.29坪) |
延床面積 | 2万3,423.00㎡(7,085.19坪) |
貸床面積 | <1棟貸し> 約2万2,214.82㎡(約6,719.97坪) <分割> 区画1:約1万1,010.28㎡(約3,330.61坪) 区画2:約1万378.21㎡(約3,139.41坪) |
規模・構造 | 4階建/S造 |
駐車場台数 | 乗用車:56台 |
設計 | 矢野一級建築設計事務所・株式会社大林組名古屋支店一級建築事務所設計監理共同体 |
施工 | 株式会社大林組 |
着工 | 2023年12月1日 |
竣工 | 2025年5月31日 |
その他 | トラックバース:1階高床式14台 床荷重:1.5t/㎡ 梁下有効:5.5m |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用