四国アルフレッサ、香川の物流センターを新築移転し10月稼働開始

四国アルフレッサ、香川の物流センターを新築移転し10月稼働開始

観音寺市、GDPガイドラインに準拠

アルフレッサは7月15日、子会社で医療用医薬品、検査試薬、医療機器などの卸販売を手掛ける四国アルフレッサ(香川県高松市)が物流拠点「四国物流センター」を高松市から香川県観音寺市に新築移転し、10月14日に稼働を始めると発表した。

アルフレッサグループは現行の「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」で医療用医薬品等卸売事業の事業戦略に関し、「ステークホルダーが求めるロジスティクス体制構築」を掲げ、物流センターの自動化・機械化や品質向上、デジタルツイン技術を用いた業務効率化、ラストワンマイルへの取り組み、環境・社会への対応に注力している。



「四国物流センター」は、四国4県の主要都市への交通アクセスに強みを持つ香川県観音寺市に移し、厳格な温度管理などが求められる医薬品の適切な流通に関する指針「GDPガイドライン」に準拠した管理体制を構築する。、四国4県の物流拠点へ医薬品等を輸送するとともに、香川県および愛媛県の一部エリアの得意先に医薬品を配送する。

併せて、対面検品を不要とした「パッケージ納品」による医薬品配送や、再生医療等製品庫による再生医療等製品の流通を担い、特殊医薬品の追跡が可能な流通管理システム「NOVUMN」にも対応する。

さらには自動倉庫における免震構造の導入、緊急着陸用のヘリポートや72時間稼働する大型非常用電源、太陽光パネルの設置、館内のLED照明や高効率空調システムの採用など、災害時の事業継続や環境へ配慮した持続可能なセンターを実現していく構え。

施設概要
名称:四国物流センター
所在地:香川県観音寺市大野原町大野原4507
敷地面積:24,870.59㎡(約7,523坪)
建築面積:7,520.89㎡(約2,275坪)
延床面積:13,155.43㎡(約3,980坪)
構造:鉄骨造2階建
保管品目:最大22,000品目
設備投資額:総額70億円(土地、建物、設備、備品等)
稼働開始(予定):2025年10月14日


「四国物流センター」外観


四国アルフレッサの流通ネットワーク(いずれもアルフレッサ提供)



(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事